今週からさらに冷え込みそうですね。中野レンガ坂整骨院の野村です。

整形外科にて、椎間板ヘルニアと言われて困っている方は多いと思います。ヘルニアとは「飛び出した状態」を言います。椎間板が潰されて外へ飛び出した状態ということですね。当院での症例を紹介したいと思います。

３０代男性、肩から腕にかけての痛みと痺れ、首の可動制限。５～６年前、リュックを背負った状態で小走りした瞬間、首肩に激痛が走り動けなくなってしまったそうです。仕事も出来ずにしばらく休むことに・・・。

整形外科でヘルニアと言われました。出された薬を飲みながら、多少症状は良くなるもつらい状態が続いていました。仕事柄、ヘルメットを被るのですが、その重さで症状が悪化するため被れず。仕事にも制限があった状態でした。

ここ最近、症状がきつくなってきたため知人の紹介で当院にいらっしゃいました。

ヘルニアと診断されても、実際にそれが悪さをしていないケースもあります。が、この方の場合は首の可動制限が著しく、動かすと左腕にビリビリと電気が走る痛み。MRIなど、画像での検査の他に、ある動作をさせたり手で力を加えることで検査をする方法があります。それもばっちり陽性でした。

体のチェックをすると、痛みのせいからか首肩の筋肉がガチッと固まっています。そして背中から腰にかけての背骨のカーブが崩れ、丸まっていました。骨盤も右に大きく傾き、それに伴って上半身は左に傾いていました。

まさに椎間板に圧がかかる条件がそろっていました。

まずは土台の立て直しです。骨盤の調整をして背骨のねじれを取っていきます。姿勢が悪く、腰が丸まっていたので座り方やお腹のストレッチを指導します。問題の頚椎も調整しますが、ヘルニアが出ているところはいきなり調整せず、軸になっていて、なおかつ椎間板が存在しない関節であることを説明してから上部頚椎を矯正します。その他、背骨はもちろん筋肉もケアしていきます。

１０日間で３回施術をした後、ヘルニアが出ている箇所も無理なく形を整えていきました。その後、５回の施術をしました。初回の来院から１ヶ月、合計８回の施術でヘルメットが被れるように！首の動きも大きくなってきました。

後は症状が戻らないよう、月に２～３回の来院をおすすめしました。

やはり、背骨のきれいなS字カーブを取り戻すことは大事です！一言でヘルニアといっても、人によって出ている場所やその出方が違います。それによって症状も変わってきますので、状態に合わせて施術させて頂きます。